サッカー日本代表　最新ニュース

サッカー日本代表の未来を担う実力者たちが国内外で結果を残し続けている。成長著しい彼らは、今後の活躍次第では日本サッカー界をさらに前進させる存在になるだろう。そこで今回は日本代表でそのプレーを見たいタレントを厳選して紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は2025年1月14日時点

DF：中野就斗（なかの・しゅうと）

生年月日：2000年6月27日（24歳）
所属クラブ：サンフレッチェ広島
昨季リーグ戦成績：38試合5ゴール5アシスト

　サンフレッチェ広島に所属するDF中野就斗にとって、まもなく開幕する2025シーズンは本格的に日本代表入りを狙うシーズンになるだろう。Jリーグでプレーする同世代の選手たちのなかで「最もA代表に近い」プレーヤーの1人だ。

　現在24歳の中野は桐蔭横浜大学を経て、2022年に広島でプロデビューを果たした。大学時代にはセンターバックとして最終ラインでプレーしていた同選手は、守備的なポジションならどこでも起用可能というユーティリティー性が魅力的。広島では現在ウイングバックを主戦場にしているが、3バックの中央でプレーした試合もある。

　特筆すべきは、センターバック仕込みの読みの鋭さを活かした守備と、ウイングバック起用によって磨き上げた推進力溢れるドリブルを駆使して、攻守両局面で存在感を発揮できる部分である。今季はDFながらリーグ戦で5ゴールを奪った。

　現在、日本代表を率いる森保一監督は3バックを採用し、両ウイングバックに積極的な攻撃参加と粘り強い守備を求めている。同じポジションにはアタッカータイプのウイングバックが多いため、中野の強みは大きく輝くはずだ。

「本格的に日本代表を狙うシーズン」としたのは、代表招集には継続的な活躍が必要であるからだ。2024シーズンは1年を通してコンスタントに活躍し、代表入りが期待されたが、残念ながら届かなかった。

　前シーズンのハイパフォーマンスを維持しつつ、さらなる成長を見せることができれば、中野がサムライブルーの一員になる未来は想像に難くない。2025シーズンはリーグ屈指のマルチロールの活躍に期待だ。