「いろいろな見方があるが…」。昨シーズンの自己評価は?
不退転の決意で臨んだ23/24シーズン。ラウタロはセリエAで24ゴールを奪って得点王とMVPに輝き、インテルに2度目のステッラ(10回のスクデットで、1つ与えられる星)をもたらした。さらに、コパ・アメリカではファイナルのコロンビア代表戦の決勝ゴールを含む5得点で、国際大会でも得点王の称号を得ていた。不本意な22/23シーズンを完全に払拭するパフォーマンスを見せたものの、バロンドールは7位に留まった。
「いろいろな見方があるが、自分にとっては意義のある1年だったと思う。コパ・アメリカとセリエAで得点王になっただけでなく、プレーの内容といった観点からもね」と23/24シーズンのパフォーマンスに胸を張る。
今季は新しいフォーマットになったCLで好調だ。1月30日に開催されたモナコ戦ではトリプレッタを決めて、5得点に伸ばした。この大会の通算得点も17とし、ネラッズッリのレジェンド、サンドロ・マッツォーラの記録に並んでいる。60年代から70年代にかけて、インテルの黄金時代を築いたそのマッツォーラはこう語る。
「私は35試合、彼は37試合でこの記録にたどり着いたんだ、こう思って、自分を慰めているよ(笑)。ともかく、ラウタロがさらに得点を伸ばすことを願っているよ」と笑いを誘いながらも、「素晴らしいストライカーであるだけなく、素晴らしいカピターノでもある。サッカーにおいて常に神聖な背番号である10を背負い、それにふさわしいプレーをしている。そして彼はインテルの象徴でもあり、サポーターやチームメイトから愛され、たとえうまくいかない時であっても模範を示している」と高く評価した。
現在は1トップがトレンドとなり、2トップを採用しているチームは極めて少なくなっているが、2年目を迎えたマルクス・テュラムとのコンビはリーグ屈指のコンビだ。フランス代表FWは、今季のセリエAでのゴールを13とし、すでに昨季の得点数に達している。一方のラウタロは、リーグ戦に限っては、昨季よりも得点数が減少している。