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　2月14日、明治安田Jリーグ2025シーズンが幕を開ける。楽しみの一つは新加入選手の活躍だ。筑波大学からJリーグの舞台に飛び込み、瞬く間にプレミアリーグまで上り詰めた三笘薫や、2024シーズンの濃野公人のように、即戦力級の大卒選手が増えている。今回は、即戦力での活躍が期待される大卒選手を10人紹介する。

FW：中村草太（なかむら・そうた）

生年月日：2002年10月15日
所属クラブ：サンフレッチェ広島
出身大学：明治大学

　中村草太は、2025シーズンのJリーグで最も注目される大卒ルーキーFWと言えるだろう。それほどの実績を大学時代に積み重ねてきた。

　前橋育英高等学校から明治大学へ進学した中村は、3年時に関東大学サッカーリーグで得点王とアシスト王の2冠に輝いた。2024年5月にサンフレッチェ広島への加入が内定すると、同年も関東大学サッカーリーグで得点王とアシスト王を獲得し、チームの無敗優勝に貢献。大会MVPにも選出され、その実力を証明した。

　中村は身長168cmと小柄ながら、卓越したスピードを武器に相手守備陣の背後を突くウインガーだ。細かいタッチのドリブルと優れたボディバランスにより、密集したエリアでもボールを失わずに突破する力を持つ。また、シュート、パス、ドリブルと多彩な武器を備え、状況に応じた適切な判断ができるため、ゴールやアシストを量産してきた。

　J1屈指の選手層を誇る広島でポジションを勝ち取るのは容易ではないが、U-22日本代表候補としての経験を活かしながら成長すれば、チームの主力として活躍する日も遠くないだろう。

　若手育成に定評のある広島において、中村は将来を嘱望される存在だ。クラブのみならず、日本サッカー界全体が注目する逸材である。