2位:チェルシー(イングランド)
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【写真:Getty Images】
総支出額:2億5350万ユーロ(約405億円)
移籍金最高額:ペドロ・ネト(6000万ユーロ/約96億円)
チェルシーはロマン・アブラモビッチからトッド・ボーリーにオーナーが代わってから移籍市場に多額の資金を投じている。今季も全体で2位となる2億5350万ユーロ(約405億円)の移籍金を使っているが、彼らの過去数年と比べるとやや大人しい。
今季のチェルシーが多額の移籍金を使ったのは夏のマーケットだった。夏の時点ではトップとなる2億3850万ユーロ(約381億円)を移籍市場に投じ、ペドロ・ネトやジョアン・フェリックス、ジェイドン・サンチョらアタッカーを中心に補強。エンツォ・マレスカ新監督のレスター時代の教え子でもあるキアナン・デューズバリー=ホールも獲得した。
十分に選手がいる状況での大量補強となったことで、実質2チームを作れる状況となり、プレミアリーグとUEFAカンファレンスリーグ(ECL)で完全に選手を入れ替える大胆なターンオーバーを行った。これによって主力選手の疲労をコントロールすることに成功している。
しかし、プレミアリーグで出番が与えられない“ECL組“の選手たちは冬の移籍市場で出場機会を求め、フェリックスやアクセル・ディサシ、レナト・ヴェイガらが移籍。その一方で予算の大半を夏に使っていたことから大人しい冬を過ごし、即戦力級の選手を加えることができず。選手層が明らかに薄くなった状況で残りのシーズンを戦う必要性が生まれた。