3位:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
【写真:Getty Images】
総支出額:2億4450万ユーロ(約391億円)
移籍金最高額:レニー・ヨロ(6200万ユーロ/約99.2億円)
今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは移籍金だけで、全クラブの中で3番目に多い2億4450万ユーロ(約391億円)を使っている。しかし、プレミアリーグでは13位と満足のいく結果を残せておらず、スカッドの“量”も“質”も足りていない。
これらの現象が起きているのは全てフロントの責任だろう。望みが薄かったエリック・テン・ハフを続投させ、ヨシュア・ザークツィーやレニー・ヨロら期待の若手タレントを獲得。彼の教え子であるマタイス・デ・リフトやノゼア・マズラウィらを含めて計2億1450万ユーロ(約343億円)の移籍金を使った。
しかし、大型補強でテン・ハフのためのスカッドを作ったにも関わらず、10月に成績不振で解任となった。
後任にスポルティングCPで結果を残していたルベン・アモリムを招聘したが、監督経験が浅い彼にプレシーズンもなく、過密日程の中でチームに戦術を浸透させることを期待するのは難しい。加えて夏にほとんどの予算を使い切っていたことから、冬の移籍市場では20歳のパトリック・ドルグと18歳のトップチーム経験のないエイデン・ヘヴンの2人の獲得に留まった。
今冬は新監督就任後の最初の移籍市場だ。後半戦に向けて大きく巻き返しを図りたい中で、若手2人しか獲得できないのはフロント陣の見立ての甘さと判断の悪さだからに他ならない。仮に結果がでなくても現場のスタッフや選手には文句が言えないだろう。