5位:パリ・サンジェルマン(フランス)
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【写真:Getty Images】
総支出額:2億3992万ユーロ(約383億円)
移籍金最高額:フヴィチャ・クヴァラツヘリア(7000万ユーロ/約112億円)
パリ・サンジェルマンは昨夏に大エース、キリアン・エンバペを放出したことで一つの時代を終えた。そうした背景から、今季の彼らは“次の時代“に向けて中長期的な補強戦略を練っている。
夏の移籍市場ではベンフィカからポルトガル代表MFジョアン・ゴメス、フランクフルトからエクアドル代表DFウィリアム・パチョを獲得。さらにレンヌからU-21フランス代表FWデジレ・ドゥエ、FCクラスノダールからロシア代表GKマトヴェイ・サフォノフを加えた。
夏だけで1億6992億ユーロ(約270億円)の移籍金を使い、平均年齢が21.2歳という若手ながら即戦力としても計算できる優秀な選手を集めた。
リーグでは首位を独走する一方で、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では苦戦をしたが、彼らの補強戦略を踏まえると、今季は勝負のシーズンではない。エンバペ後の時代に向けてリビルドしている最中だ。
そして冬の移籍市場では今季のクラブ最高額となる7000万ユーロ(約112億円)の移籍金でフヴィチャ・クヴァラツヘリアをナポリから完全移籍で獲得。エンバペに代わる新たなアイコンのひとりとしてはもちろん、チームが得意とするサイド攻撃に磨きをかけるための大型補強を行った。
一方で夏と冬の時点でのローン枠に目を向けると、どちらもほぼ枠を使い切っている。それだけ余剰戦力が多いということであり、今夏以降も積極的に選手を入れ替えることになりそうだ。