6位:アストン・ヴィラ(イングランド)
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【写真:Getty Images】
総支出額:2億1420万ユーロ(約342億円)
移籍金最高額:アマドゥ・オナナ(5935万ユーロ/約94.9億円)
今シーズン41年ぶりに欧州最高峰のコンペティションに返り咲いたアストン・ヴィラは“CL仕様”の大型補強を重ねている。
夏の移籍市場ではエバートンからアマドゥ・オナナをクラブ史上最高額で獲得。他にもイアン・マートセンやロス・バークリーら即戦力をスカッドに加えたが、ウィークポイントとされていたポジションの補強が進まなかったことで、その代償を払うことに。その結果、4位フィニッシュした昨季と比べるとリーグ戦では苦しんでいる。
ただ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出を決めたことで、冬の移籍市場では短期的な結果を求め、即戦力獲得に向けて大きく動く。余剰戦力を放出しつつ、手薄なポジションにドニエル・マレン、マーカス・ラッシュフォード、マルコ・アセンシオ、アクセル・ディサシらを加えた。
これだけのビッグネームを加えながら、ほとんどがローン移籍での加入だったこともあり、冬の支出は3800万ユーロ(約60.8億円)のみ。ラッシュフォードら年俸の負担は大きいが、移籍金での支出はかなり抑えることができた。
一方で移籍金での収入は2億8100万ユーロ(約449億円)にも及ぶ。今回のランキングでトップ10入りを果たしたクラブの中では移籍金の収支が唯一の黒字だった。
プレミアリーグの現行ルールでは収入が多いクラブであればあるほどお金を使えるため、アストン・ヴィラのような成長途中のクラブがCL仕様の補強をするとなると、こうした犠牲を払わなければいけない。