7位:ユベントス(イタリア)
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【写真:Getty Images】
総支出額:1億9300万ユーロ(約308億円)
移籍金最高額:トゥーン・コープマイネルス(5470万ユーロ/約87.5億円)
昨夏にチアゴ・モッタを新監督に招聘したユベントスは、新体制での成功を目指す上で例年以上に大型補強を行った。
特に重点的な補強を行ったのが中盤だった。ボールを保持することを前提とした、積極的なポジションチェンジから相手ゴールに迫るフットボールを成立させるためにアストン・ヴィラからドウグラス・ルイス、ニースからケフラン・テュラム、アタランタからトゥーン・コープマイネルスを獲得。既存戦力に即戦力を加えることでMF陣に厚みをもたらした。
しかし、中盤の選手だけで計1億2680万ユーロ(約202億円)もの移籍金を投じたことで、補強できるポジションに偏りが生まれた。計算できるストライカーがドゥシャン・ヴラホビッチしかいないままシーズンが開幕すると、10月に守備の軸であるブレーメルが大怪我。ストライカーが1人、ストッパーが2人という歪なスカッド構成になってしまった。
こうした背景から冬の移籍市場で前線にランダル・コロ・ムアニ、CBにレナト・ヴァイガとロイド・ケリーをローン移籍で獲得して何とか補填。しかし、ヴラホビッチに得点力を依存していたこともあってチーム全体のゴール数は伸び悩んでおり、第23節終了時点で1敗ながら引き分けが13と勝ち切れない試合が続出。早くもリーグタイトル争いからは脱落している。