8位:アトレティコ・マドリード(スペイン)
【写真:Getty Images】
総支出額:1億8500万ユーロ(約296億円)
移籍金最高額:フリアン・アルバレス(7500万ユーロ/約120億円)
昨シーズンのラ・リーガ4位を受けて、アトレティコ・マドリードは近年の移籍活動があまり活発ではないラ・リーガ勢では異例となる1億8500万ユーロ(約296億円)もの大金を市場に投じた。
アトレティコ・マドリードはディエゴ・シメオネ体制で12年目を迎えた。このような長期政権はマンネリ化しやすく、時に大胆に選手を入れ替える必要がある。そのタイミングの1つとなったのが昨夏だった。
サウール・ニゲスやステファン・サヴィッチ、アルバロ・モラタ、マリオ・エルモソら功労者が新天地を求めた中で、新たな“核”を担う選手補強を敢行した。前線にはマンチェスター・シティからフリアン・アルバレス、昨季のラ・リーガ得点ランキング2位のアレクサンダー・セルロートを獲得。一方で余剰戦力だったジョアン・フェリックスをチェルシーへと放出するなど、着実な人員整理を行った。
他にもサウールが去った中盤にはチェルシーからコナー・ギャラガー、エルモソやサヴィッチらが去った最終ラインにはロビン・ル・ノルマンとクレマン・ラングレを補強。ポジション的に穴を埋めるだけでなく、旬な選手を登用することでスカッドの底上げを図った。
今シーズンの総支出額である1億8500万ユーロ(約296億円)はすべて夏の移籍市場で投じたものであり、レアル・マドリードとバルセロナと同様に冬の移籍市場で新たな戦力を加えることはなかった。