9位:トッテナム・ホットスパー(イングランド)
【写真:Getty Images】
総支出額:1億7535万ユーロ(約280億円)
移籍金最高額:ドミニク・ソランケ(6430万ユーロ/約102億円)
トッテナムはマウリシオ・ポチェッティーノ体制時に1年を通して1人も選手を獲得しないこともあったが、近年はプレミアリーグの熾烈な戦いに打ち勝つべく大金を移籍市場に投じている。
アンジェ・ポステコグルー体制2年目を迎えた今シーズンは、夏の移籍市場で最優先事項だったストライカーの補強を目指し、ボーンマスからドミニク・ソランケをクラブ史上最高額となる6430万ユーロ(約102億円)の移籍金で獲得。2023年夏に退団したハリー・ケインの穴を埋める活躍を披露しており、怪我がありながらもここまで公式戦11ゴールを記録している。
ただ、ソランケ以外の選手は、中長期的な視点から若手の補強がメインだった。アストン・ヴィラ復活の土台を築き上げたスポーツ・ディレクターのヨハン・ランゲとスカウトのロブ・マッケンジーは若手の発掘を得意としており、夏と冬で合わせて10代の選手を5人獲得した。
その中でもU-21イングランド代表MFアーチー・グレイとスウェーデン代表MFルーカス・ベリヴァルは、怪我人が続出してからスタメンに定着しており、ここまでは不調を極めている今季において、彼らの台頭は数少ないポジティブな要素だ。
冬の移籍市場では、怪我人続出の最終ラインにRCランスからオーストリア代表DFケビン・ダンソを買い取り義務付きのローン移籍で獲得。最終日にはバイエルン・ミュンヘンからU-21フランス代表FWマティス・テルを買い取りオプション付きのローン移籍で加えた。
彼らの力も借りて現状を立て直したいところだろう。