MF:髙橋大悟(たかはし・だいご)
【写真:Getty Images】
2025所属クラブ:FC町田ゼルビア
2024期限付き移籍先:大分トリニータ
2024リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト(町田)/10試合1得点1アシスト(大分)
期限付き移籍先での成長度:C
鹿児島県屋久島出身の髙橋大悟は、2018シーズンより神村学園から清水エスパルスに加入。屋久島出身者初のJリーガーとなった。
加入初年度はJ1リーグで出場機会を得られなかったものの、翌2019シーズンには夏のリーグ中断期間中に育成型期限付き移籍したギラヴァンツ北九州で躍動。加入後のJ3全14試合に先発出場すると7得点3アシストをマークし、シーズン途中の加入ながら抜群の存在感を発揮した。
2020および2021シーズンも、髙橋は北九州の絶対的な主力の座に君臨。リーグカテゴリーがJ2に上がるも、天才肌のミッドフィルダー(MF)がプレーの質を落とすことはなかった。
だが、2022シーズンにJ1を戦う清水へ復帰すると、再び出場機会を得られない生活に逆戻り。右踵部骨膜損傷や左大内転筋肉離れの影響もあり、リーグ戦出場は6試合にとどまった。2023シーズンには、出場機会を求めてFC町田ゼルビアへと完全移籍。背番号「10」を託された髙橋は再び輝きを取り戻し、リーグ戦28試合に出場して町田のJ2優勝に貢献した。
北九州時代以来となる主力の座を手にしたかに思えたが、髙橋のキャリアは紆余曲折が続く。2024シーズンは、史上初めてJ1を戦うにあたって大型補強を敢行した町田で居場所を失い、パリオリンピックによる中断期間に入る第24節終了時点でリーグ戦出場はわずか2試合。同年7月にはJ2の大分トリニータへと期限付き移籍するも、リーグ戦10試合で1得点1アシストと大きなインパクトを残すには至らなかった。
大分への期限付き移籍が満了となった後、髙橋は保有元の町田との契約が不透明な状態となっていたが、結局2025シーズンは町田でプレーすることが決まった。
とはいえ、昨季J1で最後まで優勝争いを演じた“黒田ゼルビア”において、主力を務めた2023シーズンのように出場機会を得られるかどうかは微妙なところ。25歳とまだ若い髙橋ではあるが、今季は今後のキャリアを懸けた勝負の1年となるだろう。