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Jリーグ 24時間前

超レベルアップ!? Jリーグ、期限付き移籍から復帰した大注目の10人。成長度を3段階評価、2025年注目必至の新戦力

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:荒木遼太郎(あらき・りょうたろう)

荒木遼太郎

【写真:Getty Images】

2025所属クラブ:鹿島アントラーズ
2024期限付き移籍先:FC東京
2024リーグ戦成績:29試合7得点4アシスト
期限付き移籍先での成長度:B

 2020シーズンより東福岡高等学校から鹿島アントラーズへと加入した荒木遼太郎は、デビューシーズンから“大物”の片鱗を見せていた。

 同年2月23日に行われたJ1リーグ開幕戦のサンフレッチェ広島戦では、後半から途中交代出場。鹿島では内田篤人以来となる高卒1年目での開幕戦出場を果たした。翌2021シーズンはさらに飛躍の1年となり、城彰二以来史上2人目となる10代選手でのリーグ2桁得点を達成。日本サッカー界を代表する名手たちと肩を並べる活躍を披露した。

 だが、2022シーズンには突如として正念場が訪れる。ヘルニア手術に踏み切っただけでなく、不調に陥ったチームが度重なる監督交代を行うようになり、出場機会は激減。前シーズンに36試合を記録したリーグ戦出場試合数は、13試合まで圧縮されてしまった。

 2023シーズンも状況が改善しないと見るや、荒木は2024シーズンに出場機会を求めてFC東京へと期限付き移籍。新天地での復活に懸けた。

 決断は当たった。開幕スタメンの座を勝ち取った荒木は、FC東京の攻撃の核として溌溂としたプレーを連発した。トップ下やセンターフォワードの位置でゴールを生み出すための幅広いタスクを担うと、リーグ戦29試合で7得点4アシストをマーク。プレーの選択肢が豊富で、描いたイメージを具現化させるだけのスキルを持っている荒木は、昨季のFC東京にとって必要不可欠な存在だった。

 2025シーズン、荒木はプロデビューを果たした古巣・鹿島に復帰する。クラブの不調に引きずられる形で出場機会を減らした苦い記憶は、もはや過去のもの。FC東京で経験と自信を手にした23歳の万能型アタッカーは、8年ぶりのタイトル獲得を目指す鹿島のキーマンとなる可能性が高い。名門復活の旗頭となる条件は、すでに整っている。

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