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コラム 2週間前

プレミアリーグの未来が危ない。“ビッグ6”の崩壊と大接戦が意味する、イングランドフットボール界の深刻な問題とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

競争力の高まりを決定付けたのは?

 この競争力をさらに加速させた出来事が直近の数シーズンであったと推測している。

 それが2022/23シーズンの昇格組であるフラム、ボーンマス、ノッティンガム・フォレストがすべて残留したこと、続く2023/24シーズンの昇格組だったバーンリー、シェフィールド・ユナイテッド、ルートン・タウンが1年で降格したことである。

 この現象が発生したことにより、昨シーズンと今シーズンは「2022/23シーズン以前からプレミアリーグに在籍している17クラブ」+「昇格組」という構図でリーグを戦っている。

 先述した「プレミアリーグに残れる限りは戦力を維持しやすい」背景もあり、上記の17に該当するクラブは各々が掲げる目標に向かって高い競争力を維持している。

 一方で残りの3枠にフォーカスすると、2シーズン連続で置かれている状況は厳しい。

 昨シーズンは昇格組3つが降格、それも18位のルートンが一般的な残留ラインと言われる「40」を大きく下回る勝ち点「28」での降格だった。

 今シーズンも第24節終了時点では18位~20位の降格圏を昇格組が独占と、2シーズン連続でプレミアリーグに上がったばかりのクラブが、1年でのチャンピオンシップへ出戻りの危機に立たされている。

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