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「8人退団で11人が加入」FW古橋亨梧が加入したスタッド・レンヌ。現地メディアが冬の移籍市場を総括。「72億円の利益」

text by 編集部 photo by Getty Images

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古橋享吾
【写真:Getty Images】

スタッド・レンヌが大改革

 セルティックからサッカー日本代表FW古橋亨梧を獲得したリーグ・アンのスタッド・レンヌは、今冬の移籍市場でも積極的な動きを見せた。フランスメディア『SRO』は現地時間4日、「2025年冬の驚異的な結果」と題し、レンヌの補強戦略を総括している。

 

 昨季を10位で終えたクラブは、今季は開幕戦でリヨンに3-0で快勝して、好発進を切ったものの、不安定な戦いが続いている。2025年に入ってからは、リーグ戦4連敗を喫し、入れ替えプレーオフ圏内の16位にまで順位を落とした。そんなブルターニュ地方のクラブは、今回のマーケットでも大きな動きを見せた。アル・ナスルのコートジボワール代表MFセコ・フォファナを補強すると、RCランスからフランス代表GKブリス・サンバ、セルティックからFW古橋、そして最終日にはシュトゥットガルトからDFアンソニー・ルオーを獲得した。

 同メディアは、冬の移籍市場を終えて「スタッド・レンヌの2025年冬の驚異的な結果」と題した記事を掲載。「レンヌは今夏に18人の選手が退団し、11人の選手が加入したが、今冬も8人の選手が退団し、11人の選手が加入するという改革を行った」と伝えた上で、「夏の11人の新加入選手のうちの6人が新たな冒険のために旅立ち、さらに11名の選手が加わった。これにより、2024年6月1日以降で計算すると、22名の選手が加入したことになる」と記した。

 続けて「この移籍期間終了後の移籍総数(加入、退団、レンタルを含む)を見てみると、結果はさらに驚くべきものとなり、その数は『53』に達する」と今季だけで多くの取引が行われたことを報じている。それでも「2024年夏に1億4000万ユーロ(約224億円)を得ており、この冬では約4500万ユーロ(約72億円)の利益を記録した」と確実に利益を上げていることも合わせて伝えている。2日に行われたストラスブール戦に勝利したことにより、15位に順位を上げたレンヌだが、補強が実を結び、ここから巻き返せるか注目だ。

『SRO』がレポートしたレンヌの冬の取引は以下の通り。

【加入選手】
・セコ・フォファナ(アル・ナスル):推定2000万ユーロ(約32億円)
・ブリス・サンバ(RCランス):推定1400万ユーロ(約22億円)
・ウィルソン・サマケ:ローン移籍から復帰
・古橋亨梧(セルティック):推定1200万ユーロ(約19億円)
・リリアン・ブラシエ(マルセイユ):推定1200万ユーロ(約19億円)
・アンソニー・ルオー(シュトゥットガルト):推定1300万~1400万ユーロ(約21億円〜約22億円)
・ムーサ・アル・タマライ(モンペリエ):推定700万~800万ユーロ(約11億円〜約13億円)
・カジーム・オライベ(サークルブルッヘ):推定600万ユーロ(約10億円)
・アヤンダ・シシュバ(エラス・ヴェローナ): 50万ユーロ(約8000万円)
・ジェレミー・ジャケ(クレルモモン): 90万ユーロ(約1億5000万円)
・イスマエル・コネ(マルセイユ):100万ユーロ(約1億6000万円)

【退団選手】
・ヘンリク・マイスター(ピサ):買取オプション付きのローン、推定700万ユーロ(約11億円)
・アルバート・グロンベック(サウサンプトン):買取オプション付きのローン、推定1500万ユーロ(約24億円)
・バティスト・サンタマリア(ニース):買取オプション付きローン、推定200万ユーロ(約3億円)
・ジョタ(セルティック):推定1000万ユーロ(約16億円)
・グレン・カマラ(アル・シャバブ):買取オプション付きローン、推定なし
・アーサー・テアテ(フランクフルトがオプションを行使):1300万ユーロ(約21億円)
・アミーヌ・グイリ(マルセイユ):推定2200万ユーロ(約35億円)
・レオ・オスティガード(ホッフェンハイム):買取オプション付きローン、推定額は不明
・アブデルハミド・アイト・ブドラル(アミアン):買取オプションなしのローン

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