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Jリーグ 3週間前

「Jを選んでよかったと…」ガンバ大阪、名和田我空に託された重要命題。ライバルたちに「今度は自分が刺激を」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

キャンプでは主力組入りも。18歳とは思えぬ存在感

 それだけの逸材とあれば、海外クラブから注目されて当然だ。実際、同じ2007年生まれの道脇豊、高岡は海外への道を選んだ。

「名和田も外に出るのだろう」と関係者の多くが語っていたが、一転してガンバ入りを決断。本人の中では地道に日本で基盤を固めてから世界に挑戦したいという思いが強かったからだろう。

 スペイン時代に育成畑を長く歩いてきたポヤトス監督にとっても、名和田の加入は朗報以外の何物でもないだろう。沖縄キャンプでは4-2-3-1のトップ下に据え、宇佐美貴史やウェルトンらとともに主力組で起用された試合もある。

 1月28日の浦和レッズ戦はその一例。彼は開始早々にペナルティエリア左外をえぐり、右に入ったウェルトンに鋭いクロスを供給。その折り返しに宇佐美が詰めるという決定機を演出した。これは惜しくも得点には至らなかったが、切れ味鋭いプレーは高校を卒業していない18歳とは思えなかった。

 さらに、自ら思い切って遠目からシュートを打ちにいくシーンもあった。これが決まらず、名和田が出ていた時間帯のガンバは無得点に終わったが、この時点では同ポジションの山田康太と互角の位置づけであることが窺えた。
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