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Jリーグ 3週間前

「Jを選んでよかったと…」ガンバ大阪、名和田我空に託された重要命題。ライバルたちに「今度は自分が刺激を」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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2025シーズンからガンバ大阪に加入する18歳の名和田我空。キャンプでは主力組混じって試合に出るなど、Jリーグ開幕スタメンに向けての期待感が高まっている。先輩からも「高卒1年目と思えないくらい仕事ができている」と称賛される若き逸材は、ガンバに新しい風を吹かせるだろうか。(取材・文:元川悦子)

今季のガンバ大阪の問題点となりそうなのは…

ガンバ大阪に加入した名和田我空
【写真:Getty Images】

 ダニエル・ポヤトス監督体制2年目だった2024年はJ1・4位、天皇杯準優勝という好成績を残したガンバ大阪。しかしながら、彼らのターゲットはもっと高い。J1、天皇杯、カップ戦の国内3冠を達成した2014年に匹敵する領域に到達しなければ、名門クラブを取り巻く人々は納得しないのだ。

 今冬、ガンバは昨季2桁ゴールを奪った成長株・坂本一彩と中盤の要・ダワンを失った。先述の目標達成に向け、彼らがチームを離れたのは大きな痛手と言わざるを得ない。

 ダワンのところはネタ・ラヴィ、倉田秋、美藤倫らで何とかやりくりできそうだが、問題は得点力。2024年のJ1総得点「49」のうち、10点を挙げた人材の穴埋めは容易ではない。欧州では、トルコ人FWデニズ・ヒュメットの獲得報道が流れているが、仮に本決まりになったとしても、本格稼働は3月以降だろう。当面は今いるメンバーで乗り切るしかなさそうだ。

 そこで期待が高まるのが、神村学園高校から加入したスーパールーキー・名和田我空。2023年6月のAFC・U-17アジアカップで通算5ゴールをマークし、日本をアジア制覇へと導くとともに、自身もMVPに輝いた小柄なアタッカーだ。

 5ヶ月後に行われた同年11月のU-17ワールドカップ(W杯)では、4ゴールを奪った同い年の盟友・高岡伶颯に主役の座を譲る格好にはなったのの、ラウンド16・スペイン代表戦で一矢報いる1点をゲット。その存在を世界に知らしめたのである。
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