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Jリーグ 3週間前

セレッソ大阪、田中駿汰の進化の兆し。「僕はボランチとして…」エース不在を逆手に取り、世界基準に追いつくために【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「今年をいい変化の年に」。求められる役割とは

「昨年末にキヨ君やタメ君(為田大貴)といった年齢的に上の選手がいなくなってしまい、自分が年齢的に上の方になりました。若い選手も増えましたし、自分がもっともっと自覚を持ってやらないといけない。今年をいい変化の年にしていけるように、今いるメンバーがしっかりエンブレムを背負って戦っていくことが重要だと思います」と本人も宮崎キャンプ中に力を込めていた。

 パパス体制のセレッソは4-2-3-1がベース。今のところは最前線にハットンが陣取り、トップ下はヴィトール・ブエノが有力。両ワイドはルーカス・フェルナンデス、アンドラーデ、柴山昌也、阪田澪哉らがしのぎを削る格好だ。守備陣は畠中が入って少し選手層が厚くなった印象もある。

 田中の主戦場となるボランチは、彼を筆頭に、24歳になる生え抜きの喜田陽、3月に36歳になる大ベテランの香川真司、30代半ばになっても無尽蔵の運動量を誇る奥埜博亮、レンタルバックの松本凪生、大迫塁がいて、最大の激戦区と言っていい。

 そこで田中は大黒柱として攻守のつなぎ役、そしてプレーメーカー役を務めると見られる。1月24日の徳島ヴォルティスとの練習試合を見ても、最終ラインに畠中が入って進藤亮佑とともにガッチリと後ろを守ってくれるという安心感もあるのか、より前へ前へという意識を鮮明にしているように見受けられた。

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