Jリーグ 最新ニュース
昨季のJ1では10位という結果に終わったセレッソ大阪。低迷の理由の一つとして挙げられるのが総得点数「43」という得点力不足だろう。しかも、そのうちの約半数を挙げていたレオ・セアラは今オフに移籍。今季はチーム全体で得点力向上を目指すC大阪において、ボランチの田中駿汰は自身のレベルアップを誓っている。(取材・文:元川悦子)
セレッソ大阪で2年目を迎える田中駿汰
クラブ創設30周年だった2024年は悲願のJ1制覇という大目標を掲げながら、まさかの10位に沈んだセレッソ大阪。2021年秋から3年半にわたって指揮を執った小菊昭雄監督が退任し、長くキャプテンを務めた清武弘嗣、昨季21ゴールのレオ・セアラら主軸が今冬に移籍。チーム再構築を強いられることになった。
迎えた2025年。彼らは2019〜20年に横浜F・マリノスでアンジェ・ポステコグルー監督の参謀役を務めたアーサー・パパス新監督を招聘。彼のマリノス時代の秘蔵っ子である畠中槙之輔、新助っ人外国人のFWラファエル・ハットン、チアゴ・アンドラーデら新戦力を補強し、タイ・宮崎でのキャンプを通して戦術浸透と土台作りに努めてきた。
新生・セレッソで非常に重要な役割を担っているのが、移籍2年目の田中駿汰だ。大阪体育大学から2020年に北海道コンサドーレ札幌入りし、プロキャリアをスタートさせた彼は2024年に地元・大阪に戻ってきた。
ガンバ大阪育ちの田中にとってセレッソで10番を背負うことは大きなチャレンジに他ならなかったが、2024年はボランチと3バックの一角でフル稼働。リーグ戦37試合に出場して3ゴールと力強くチームを支えた。こうした実績を踏まえ、今季は前年以上の存在感を示さなければならないのだ。