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ロビン・ファン・ペルシー監督"
【写真:Getty Images】
12人対11人?
オランダ・エールディビジ第21節、へーレーンフェーン対フォルトゥナ・シッタートの試合が現地時間2日に行われた。試合は2-2の引き分けに終わっている。この試合では、シッタートが12人でプレーするまさかの事態が発生。『ESPN』がオランダで起きた事件について報じている。
シッタートの選手がピッチに12人たったのは試合終了間際の88分のこと。シッタートは選手交代で、DFヤスパー・ダールハウスとMFライアン・フォッソをさげて、DFダリホ・グルイチッチとMFオーウェン・ジョンソンを投入しようとした。
ところがダールハウスがピッチを退かないまま途中出場で準備をしていた2選手がピッチに入ってしまう。審判団は途中交代が完了したと思っていたのか、シッタートの選手が12人ピッチにいる状態でゲームは再開された。
その後約20秒ほど1人多い状態でプレーは行われていたものの、へーレーンフェーンを率いるロビン・ファン・ペルシー監督がこれに気づいて審判にミスを指摘する。この指摘によって一時的に試合は中断され、交代するべきはずのダールハウスが改めてピッチを去っていた。
しかし、シッタートのスローインから試合が再開されるとコーナーキックを獲得。その流れからゴールを決めて同点に追いついている。そのまま試合は終了して、2-2のドロー決着となった。
考えられない形から相手にチャンスを与えてしまい同点まで持ち込まれてしまったことに、ファン・ペルシー監督は試合後苦笑いを浮かべながら、「相手は12人の選手をピッチに送り込んだ。どうやらそれは許可されているようだ。そんなことがありえるのだろうか」と不満を示しつつ、「普段は審判と話さない。彼らに仕事を任せている。ただ、相手が12人でプレーすることはありえないし考えられない。だから第4審判に『対応すべきなのでは』と指摘した」と、問題のシーンを振り返っていた。
さらに、「本当に理解できない。これはスキャンダルだ」と言葉を続け、「(今後の対応について)例えばあのゴールを取り消すことだ。12人対11人で試合をすることはできない」と、勝敗にも影響した審判団の致命的ミスだったことを強調している。