徳田誉の躍動。アピールできたポイントは?
まず際立ったのが、72分の起点となる動き。引いた位置で関川からのタテパスを受け、左を駆け上がったチャヴリッチに展開。彼がペナルティエリア付近まで持ち込んだところに走り込み、今度はシュートを放ったのだ。
これはDFにブロックされたが、タメを作ってからフィニッシュまでの流れが非常にスムーズ。前半の豪華4枚のユニットの時には見られなかった連動性だった。
81分、右SBで途中出場した小池龍太からボールを引き出し、同サイドの師岡に展開。ポケットを取った崩しも見事だった。これは中を走り込んできた鈴木、チャヴリッチに合っていたら確実に1点というビッグチャンス。ここでもポストプレーヤーとしての徳田のセンスがよく出ていた。
さらにもう1つ印象的だったのが、浮いたボールを確実にコントロールし、反転シュートした87分の決定機。これも「ザ・ストライカー」というべきプレーだった。
「今日はチャンスがありましたし、自分の中では少しでもゴールが見えたら狙うってところを一番意識している。やっぱり決め切りたかったですし、チャンスがあったっていうだけじゃダメ。そこは悔しいです」
本人は悔しがったが、いいアピールができたのは間違いないだろう。