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いばらきサッカーフェスティバルが2月1日に行われ、鹿島アントラーズは水戸ホーリーホックと対戦し、1-1のドローで試合を終えた。課題を多く抱える“常勝軍団”で違いを見せたのは、17歳のストライカー・徳田誉だった。先日発表されたU-20日本代表メンバーからはまさかの落選となったが、それすらもポジティブに受け止めるほど、超新星は新シーズンの活躍に燃えている。(取材・文:元川悦子)
宮崎キャンプ以降、課題を引きずる鹿島アントラーズ
【写真:編集部】
川崎フロンターレ時代の8年間で国内7冠を獲得した鬼木達監督を招聘し、昨季21ゴールのレオ・セアラらを獲得。2025年の鹿島アントラーズは、満を持して常勝軍団復活への歩みをスタートさせた。
1月の宮崎キャンプでもロアッソ熊本、ツエーゲン金沢、ファジアーノ岡山とトレーニングマッチを行ったが、2月1日の水戸ホーリーホック戦が実質的なお披露目試合。この日のケーズデンキスタジアム水戸には10,505人という大観衆が詰めかけ、新シーズンの鹿島への期待値の高さが窺えた。
熱狂的サポーターに応えるべく、鬼木監督は2トップに鈴木優磨とレオ・セアラ、右MFに荒木遼太郎、左MFに田川享介という豪華攻撃陣をズラリと並べた。柴崎岳と知念慶のボランチ、濃野公人、植田直通、関川郁万、安西幸輝の最終ライン、GK早川友基は前年を踏襲した形だ。昨季終盤の守備の安定感を示しつつ、攻撃面のスケールアップが見られるか否か。そこが大きな注目点だった。
しかしながら、序盤の鹿島は水戸のプレスを受ける苦戦を強いられた。鬼木体制発足後、丁寧なビルドアップやパス交換に頭のリソースを割き過ぎて、組み立てが遅くなったり、パスコースを探すというシーンが宮崎キャンプでも目についたが、この日もやはりそういった悪循環が散見され、開始6分にいきなりミスを突かれて失点してしまった。