1位:冨安健洋

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年11月5日
最高市場価値:3500万ユーロ(約56億円)
更新日:2024年5月27日(当時25歳)
歴代日本人DFの最高市場価値ランキングで1位に輝いたのは、名門クラブのアーセナルに所属する冨安健洋だ。度重なる負傷により“ガナーズ”での去就は不透明なものになっているが、それでも市場では相変わらず高い評価が付いている。
2018年1月にシント=トロイデンに移籍して欧州初挑戦に乗り出した冨安は、2019年7月のボローニャ加入で欧州5大リーグ参戦を果たす。2021年8月にはアーセナルへと完全移籍。スター揃いのプレミアリーグへ戦いの舞台を移した。
冨安はミケル・アルテタ監督から公の場で幾度となく称賛の言葉を贈られており、アーセナル加入から3年半の月日が流れた今も能力に対する高い信頼を受けている。一方、最大の懸念材料は頻発する負傷問題で、日本人離れした身体能力を持つことの弊害なのか筋肉系のトラブル発生が相次いでおり、キャリアの停滞を招いている。
ただし、市場における評価は依然として高く、2024年5月には自己最高額の市場価値3500万ユーロ(約56億円)を記録。2023/24シーズンもふくらはぎの負傷でリーグ戦22試合の出場にとどまっていたのだが、それでも冨安が披露したプレークオリティの高さは、歴代日本人ディフェンダーの最高市場価値を叩き出すほどに圧倒的だった。
今シーズン開幕前に膝を痛めた冨安は、現時点でリーグ戦1試合の出場のみ。自身のコンディション不良と向き合う日々が続いている。市場価値は3200万ユーロ(約51.2億円)に下落しているものの、戦線離脱期間の長さを鑑みればいまだ高止まりの状態にあるとも言えるだろう。
すでに冨安はチームトレーニングには復帰しており、正式復帰のタイミングを伺っている状態だ。センターバックとサイドバックの“二刀流”としてハイレベルなプレーができる冨安は、アーセナルでまだまだやれることがあるはず。市場価値をどこまで伸ばすのかも含め、今後の活躍に注目したい。
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