3位:柏レイソル
【写真:Getty Images】
残留争いの末、なんとかJ1に生き残ることができた柏レイソルは、リカルド・ロドリゲス監督を招聘し、さらに彼が望んだであろう選手を連れてくることに成功した。大エースだったマテウス・サヴィオとサッカー日本代表に選出されるまでに成長した関根大輝の退団は手痛いものだが、今冬の動きには「本気度」が伺える。
最終ラインで注目したいのが田中隼人の帰還だ。V・ファーレン長崎で36試合に出場し、自分の価値を示した実力者は新たな最終ラインの要として貢献するだろう。リカルド監督のサッカーを熟知する中盤の渡井と小泉は、監督の考えをピッチ上に反映していくうえで大きなものになるはずだ。2人と原川の加入は、中盤の質と層を担保するうえで大成功と言えるだろう。
仲間隼斗は鹿島アントラーズでインパクトを残した。フリーランを繰り返しながら味方にスペースを渡せる存在で、マテウス・サヴィオが抜けたポジションを埋めてくれる。突破力の部分は久保藤次郎が担ってくれるだろう。昨季途中にサガン鳥栖に移籍し、その能力をいかんなく発揮していた。
言わずもがな、エースの細谷真大の残留も重要だった。多くの選手が他クラブに移籍したが、そのポジションを埋められるスペシャリストを連れてくることに成功した。さらに、サッカー日本代表に選出されたこともある小島亨介も獲得し、ユースからの昇格もあり、4人の大卒ルーキーを迎え入れている。連係面は未知数だが、質と層と未来の3つを揃えることができた充実のオフと言えるだろう。