7位:サンフレッチェ広島
【写真:Getty Images】
3位、3位、2位と、ミヒャエル・スキッベ監督の下で安定してリーグ上位に居座り続けているサンフレッチェ広島は、昨季あと一歩のところで届かなかったリーグ制覇に向けて準備を進めている。常にボールを狩り続け、ゴールに向かうスタイルを体現できる選手を加えることで、選手層、質ともに1つ上のレベルに上がった印象だ。
ゴンサロ・パシエンシア、ピエロス・ソティリウ、ドウグラス・ヴィエイラという3人の外国籍ストライカーがチームを去った一方で、昨季19得点のジャーメイン良がジュビロ磐田から加わった。クロスが多い広島に置いて、ボックス内で勝負できるジャーメインの存在はプラスに働く。
中盤では松本泰志の移籍、青山敏弘の引退があったが、田中聡と井上詩音を獲得。前者はカバーエリアが広く、バランサーやフィルター役として、広島にフィットするだろう。
左ウイングバックとしては、菅大輝をフリーで獲得している。北海道コンサドーレ札幌で[3-4-2-1]の布陣を熟知しており、無尽蔵の体力は多くのコンペティションを戦うチームに選手層の厚みをもたらす。仙波大志の復帰や中村草太の加入は広島らしい未来を見据えたものと言えるだろう。スキッベ体制4年目を迎えるにあたり、充実した補強を完了させた。