18位:横浜F・マリノス
チームを解体し、新たなスタートを切るための人員整理と言うべきか、多くの選手が新たな挑戦を求めてチームを旅立ったのか、いずれにせよ今オフの横浜F・マリノスは戦力がダウンしたと評価せざるを得ない。ただ、スティーブ・ホーランド新監督を招聘したマリノスがどのようなサッカーを展開するのかは楽しみなことの1つである。
最終ラインが最大の懸念点と言えるだろう。畠中槙之輔と上島拓巳、エドゥアルドに加え、バックアッパーだったベテランの實藤友紀も移籍している。トーマス・デンはアルビレックス新潟で実力を証明し、ボールの扱いという点で信頼も置ける。コロンビア人のジェイソン・キニョーネスがJリーグに適応できるかは未知数で、ハマれば戦力となるがリスクはあると言えるだろう。小池龍太、小池裕太、加藤聖が抜けたサイドバック陣には鈴木冬一が加わっている。
プラスに働くのは朴一圭の復帰だろう。広大な最終ラインの裏のスペースをカバーでき、ハイプレスのリスク管理に長けている。ボールの扱いもでき、組み立てにも貢献できるベテランは、勝手知りたるこのクラブで再び花を咲かすことになるだろう。
攻撃陣では遠野大弥の加入や松田詠太郎の復帰で、新たな競争が生まれるかもしれない。ただ、やはり焦点を当てるべきは最終ラインのアンバランスな編成だろう。3バックへの変更で編成が変わったことを加味しても、今冬の移籍期間で戦力ダウンしてしまったと評価せざるを得ない。