フットボールチャンネル

Jリーグ 3週間前

浦和レッズは「憧れのクラブ」。地位を捨て、夢を叶えた松本泰志が見据える1年半後。 「新しいチームに来た以上…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by 編集部

「僕はつねに見られる対象」「今季の目標は…」

 推進力の金子、チャンスメークに秀でるマテウス・サヴィオ、流動的なポジショニングができる渡邊凌磨らとの関係性も良好で、背番号6がいるだけで周りもストロングをより前面に押し出せる。“黒子にもなれるトップ下”というのはこれまでの浦和にはいなかった人材。加えてボランチ兼務というウリもある。多彩な能力をチームにもたらすことで、彼はこれまで以上に輝ける。そんな期待は高まる一方だ。

「『(自分も周りも)流動的に動く』というのは戦術練習でやっていますけど、まだまだよくなると思います。ガンバ戦の1本目は守備のところでよくないシーンがあったので、そこも改善していかないといけないですね」と松本の目指すべき領域はもっともっと高い。それを実際のパフォーマンスで表現してこそ、広島時代の自分を超えられる。そんな思いが彼の中にはあるはずだ。

「今季の目標ですか? できるだけ多く、ゴールとアシストに絡んでいきたいですね。数字は、まあ6番なんで、6ゴール・6アシストくらいですかね(笑)。

 新しいチームに来た以上、僕はつねに見られる対象になりますし、自分の活躍次第でチームが上に行けるかどうかも懸かってくる。しっかり活躍して、日本代表にも入っていきたい。そう考えています」

 松本は2019年以来の森保ジャパン入りも見据えている。6月にFIFAクラブワールドカップ(CWC)という大舞台でアピールし、7月のE-1選手権に参戦。ここで2022年大会の相馬勇紀のようなインパクトを残せれば、1年半後の2026年北中米ワールドカップ(W杯)も見えてくるかもしれない。

 2025年は松本泰志にとってキャリアを賭けた勝負のシーズンになる。その一挙手一投足から目が離せない。

(取材・文:元川悦子)

 
【関連記事】
【一覧】移籍情報2025 Jリーグ全60クラブ 新加入・昇格・退団・期限付き移籍・現役引退
Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング1~10位。人気や育成、成績など各指標からJ1〜J3全60クラブを順位化
最も人気だったクラブは? Jリーグ観客数ランキング1~10位【2024年】

【了】
1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!