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Jリーグ 1か月前

井手口陽介が追い求める理想のボランチ像。「やはり蛍くんじゃないと…」ヴィッセル神戸で感じた危機感を成長の糧に【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

いまの日本代表の選手とは「比べる対象にはなっていない」

「ボランチの選手でも、守備だけでなく攻撃もできて、点も取れて、アシストもできる選手がいまの日本代表の中盤にはそろっている。自分はまったくといっていいほど比べる対象にはなっていないですね」

 ハリルジャパンがワールドカップ(W杯)・ロシア大会出場を決めた、2017年8月のオーストラリア代表とのアジア最終予選で衝撃的なミドルシュートを一閃。将来を嘱望された当時21歳の井手口だったが、現時点では2019年12月のEAFF E-1選手権への招集を最後に、出場は15試合にとどまっている。

「代表に入りたいと思い、そのためには試合に出ないと、と思って福岡へ移籍させてもらったし、もっと高いレベルで常にいいパフォーマンスを出さなければ、という思いもあって神戸に移籍した。それでも、すべての試合で満足のいくパフォーマンスを出せていたか、といわれればそうではない。守備でも攻撃でももっと存在感のある選手にならなきゃいけないので、そこはもっともっと追求していきたい」

 ライバル勢による包囲網がさらに強まる王者のキーマンの一人、といっていい井手口が個人的に掲げる目標、つまり山口にあって現在の自分にないものに近づくたびに、2025シーズンの神戸が目標にすえる初のアジア王者獲得、そして2007-09シーズンの鹿島以来となるリーグ戦3連覇の偉業に近づいていく。

(取材・文:藤江直人)

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