ヴィッセル神戸加入当初は順応に苦しんだ。ターニングポイントとなったのは
ただ、スコットランドのセルティックから完全移籍で神戸へ加入した昨シーズンは、新天地への順応に苦しんだ。リーグ戦が後半戦に入った20試合を終えた時点で先発はわずか4度。主戦場はルヴァンカップと天皇杯だったが、前者は1stラウンドの3回戦で当時J3のカターレ富山に苦杯をなめた。
「最初のほうは頭であれこれ考えながらプレーしていた部分もあったし、自分のなかでも遠慮していたところもあって、自分のよさというものをなかなか出せていなかったと思います」
神戸での前半戦をこう振り返った井手口に、ターニングポイントが訪れたのは7月。不動のインサイドハーフとして、それまで全試合に出場していたキャプテンの山口蛍が古傷の左膝を痛めて戦線離脱。一度は練習に復帰するも再び悪化させて手術に踏み切り、全治まで10週間から12週間と診断された。
神戸から長期離脱が発表された9月3日。自身のインスタグラムを更新した山口は、保存療法を繰り返してきた左膝が限界に達したと説明し、そのうえでメスを入れた理由をこう明かした。