13位:遠藤保仁
生年月日:1980年1月28日
最高市場価値:650万ユーロ(約10.4億円)
更新日:2009年12月22日(当時29歳)
元日本代表の遠藤保仁は、2009年に市場価値が650万ユーロ(約10.4億円)に達し、日本人MFの歴代市場価値ランキングで13位にランクインした。
遠藤は鹿児島実業高等学校を卒業後、1998年に横浜フリューゲルス(1999年に横浜マリノスと合併)でプロキャリアをスタートさせた。その後、京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)を経て、2001年にガンバ大阪に加入し、中盤の底から攻撃のタクトを振るった。
遠藤の市場価値が最も高まったのは、2008年から2009年にかけてのことだった。G大阪は2008年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝し、同年のFIFAクラブワールドカップ(CWC)では準決勝でイングランドの強豪マンチェスター・ユナイテッドと対戦。チームは3−5で敗れたものの、遠藤は世界の強豪を相手に印象的なプレーを披露した。
2010シーズンのJリーグでは10得点を記録し、チームの中心として活躍すると、同年11月にはAFCのアジア年間最優秀選手賞を受賞。翌12月の市場価値アップデートのタイミングでが650万ユーロ(約10.4億円)に達した。
遠藤はこのランキングのトップ20で唯一、国外でのプレー経験がない選手である。現在のJリーグにおいて、国外経験のない日本人選手の市場価値最高額はサンフレッチェ広島の大迫敬介の170万ユーロ(約2.7億円)であり、遠藤の650万ユーロ(約10.4億円)という数字がいかに異例であったかが分かる。
遠藤はJ1通算672試合に出場し、リーグ歴代最多記録を保持している。日本サッカー界にその名を刻むレジェンドであることに疑いの余地はないが、もしヨーロッパへ挑戦していたら、市場価値はどこまで高まっていたのか…。そんな想像をせずにはいられない。