14位:小野伸二
生年月日:1979年9月27日
最高市場価値:560万ユーロ(約9億円)
更新日:2004年10月4日(当時25歳)
日本サッカー史上トップレベルのテクニシャンである小野伸二は、市場価値の最高額が560万ユーロ(約9億円)で、歴代日本人MFで14位にランクインした。
清水商業高等学校時代から注目されていた小野は、1998年に浦和レッズでプロキャリアを始め、同年に日本代表デビューを飾り、年末にはJリーグ新人王やJリーグベストイレブンといった個人タイトルを受賞し、期待通りの活躍を披露した。
だが、1999年7月に行われたシドニーオリンピック(五輪)アジア予選のフィリピン代表戦では、相手の悪質なタックルにより左膝のじん帯を断裂して長期離脱を強いられることになった。それ以降はケガの不安が付きまとうキャリアとなったが、それでもピッチに立てば圧倒的な技術で抜群の存在感を発揮した。
2001年夏にオランダの名門フェイエノールトに移籍すると、2001/02シーズンはUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)優勝に貢献し、世界的な評価を高めた。
ただ、『transfermarkt』が日本人選手の市場価値を算出し始めたのは2004年からで、それ以前の市場価値は分からない。小野の市場価値は初めて算出された2004年10月の560万ユーロ(約9億円)がピークで、その後は下落を続けたが、UEFAカップ優勝当時の評価を考えれば、もっと高くなっていても不思議ではない。
もし、1999年の大ケガがなかったら…。小野のキャリアを語る上で、「たられば」はどうしてもついて回る。もっと早い時期に市場価値が算出されていれば、このランキングでさらに上位に食い込んでもおかしくない天才だった。