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サッカー選手のバリューを表す指標のひとつである「市場価値」は、時代によって大きく変動する。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出した金額をもとに、日本人選手の歴代最高市場価値ランキングを紹介する。今回はMF編。※価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。市場価値は1月26日時点。
20位:松井大輔
生年月日:1981年5月11日
最高市場価値:450万ユーロ(約7.2億円)
更新日:2008年5月5日(当時26歳)
日本のほかに、フランス、ロシア、ブルガリア、ポーランド、ベトナムと様々な国でプレーし、キャリア晩年にはY.S.C.C.横浜でサッカーとフットサルの「二刀流」にも挑戦した松井大輔は、日本人MF史上20位となる450万ユーロ(約7.2億円)の最高市場価値を記録した。
鹿児島実業高等学校卒業後の2000年に京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)でプロキャリアをスタートさせた松井は、テクニカルなドリブルで相手の守備を切り裂くサイドアタッカーとして活躍し、観客を魅了した。そして2004年夏、フランス2部のル・マンに期限付き移籍で加入する。
フランス1年目はリーグ戦25試合に出場し3得点。数字の上では大きなインパクトを残せなかったものの、レギュラーとしてプレーしてチームの1部昇格に貢献し、「ル・マンの太陽」と称されるようになった。
その後、完全移籍が成立し、2005/06シーズンにはリーグアンで3得点8アシストを記録。その後も安定してゴールやアシストに関与し続けた。2007/08シーズンのリーグアン第5節モナコ戦では、右サイドからのクロスに走り込んで右足のヒールで合わせたゴールを決め、この得点はリーグの月間ベストゴールにも選出された。
ル・マンでの活躍により市場価値を徐々に高め、2008年には450万ユーロ(約7.2億円)に到達。その後、サンテティエンヌ、グルノーブル、ディジョンと移籍を重ねる中で市場価値は下がっていったものの、リーグアン通算148試合出場、17得点を記録。いずれも歴代日本人選手として最多の記録であり、松井の偉大さを物語っている。