FW:城彰二(じょう・しょうじ)
生年月日:1975年6月17日
出身高校:鹿児島実業高等学校(鹿児島)
高校卒業後の加入先:ジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド千葉)
プロ1年目のリーグ戦成績(1994シーズン):33試合12得点0アシスト
柳沢敦や大迫勇也といった「超高校級」と呼ばれた高卒ルーキーがプロ1年目から大活躍を見せた事例を紹介してきたが、彼らよりも前に鮮烈なデビューを飾ったストライカーがいたことを覚えているだろうか。
鹿児島実業高等学校で注目を集め、大きな期待を受けてJリーグに飛び込んできた城彰二は、ジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド千葉)でメモリアルな1年を過ごし、日本サッカー界に衝撃を与えた。
後のJリーガーを多数揃えていた鹿児島実業高等学校でも、城の存在感は際立っていた。3年生の時には第72回全国高等学校サッカー選手権大会でベスト4入り。1994シーズンには市原へと加入する。
デビュー戦のインパクトは実に強烈だった。1994年3月12日に行われたJ1リーグ開幕戦のガンバ大阪戦で高卒ルーキーながら先発出場すると、城はいきなりゴールをマーク。ピエール・リトバルスキーやフランク・オルデネビッツといった世界的名手たちとの共演にも、18歳の若武者が気負いすることはなかった。
さらに、城はG大阪戦のプロ初得点から4試合連続ゴールを記録。わずか数カ月前まで高校に通っていた男が、誰もが認める市原の絶対的なエースとなった瞬間だった。最終的に城はリーグ戦33試合に出場して12得点を叩き出し、ルーキーイヤーを最高の形で締めくくった。
市原で大ブレイクした城は、その後横浜マリノス(現:横浜F・マリノス)でもエースとして活躍。2000年1月にはリーガ・エスパニョーラ(現:ラ・リーガ)のバリャドリードに移籍し、念願の欧州挑戦にも打って出た。
また、日本代表ではフランスワールドカップに出場。公式戦通算35試合で7得点をマークした。2006シーズン限りで現役を引退したが、プロ1年目に挙げた12得点は高卒ルーキーの記録としていまだに破られていない。
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