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お金の無駄遣い…。バルセロナ、冬の大失敗補強6人。世界的名門クラブで輝けなかった男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:イブラヒム・アフェレイ(元オランダ代表)

イブラヒム・アフェレイ
【写真:Getty Images】

生年月日:1986年4月2日
移籍金:300万ユーロ(約4.8億円)
通算成績:35試合2ゴール1アシスト

 オランダの未来を背負っていた逸材は、バルセロナ移籍がキャリアのピークになってしまった。真価を発揮することなくカンプ・ノウを去っている。

 名門PSVで頭角を現したイブラヒム・アフェレイは、2011年1月にバルセロナに移籍を果たした。オランダではチームの主力としてリーグ4連覇を経験。2006/07シーズンには英雄の名を冠したヨハン・クライフ賞(年間若手最優秀選手賞)を受賞しており、ワールドクラスのポテンシャルを秘めた選手だった。

 新天地でも持ち前の攻撃センスや高いテクニックを発揮することが期待されていたが、アフェレイはバルセロナで成功することができなかった。

 当時のバルセロナの中盤には選りすぐりの名手たちが集まっていたからだ。シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタらを押しのけてアフェレイが出番を掴むことは難しく、デビューシーズンとなった10/11シーズンはリーグ戦16試合に出場したが、そのほとんどがベンチスタート。翌11/12シーズンは怪我の影響でさらに出場機会が減少し、その存在感は希薄になってしまった。

 成長の機会を求めて、アフェレイは2012年8月にシャルケへ期限付き移籍。バルセロナに復帰した13/14シーズンは筋肉系の負傷でほとんどピッチに立てず、2014年8月にはオリンピアコスへ期限付き移籍している。結局、ギリシャへの1年間の武者修行を終えたタイミングでバルセロナとの契約が満了となった。

 その後、ストーク・シティやPSVでプレーした同選手だったが、期待に応えるパフォーマンスは残せず。いつからか「消えた天才」となってしまった。

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