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　2024シーズンの明治安田Jリーグが幕を閉じた。台頭した選手もいれば、大きく成績を落とした選手もいるが、同シーズンに最もブレイクした選手は誰なのだろうか。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出したJ2リーガーの市場価値上昇額ランキングを紹介する。※2024年1月1日と2025年1月2日時点の市場価格を比較。価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。本文中のスタッツはJリーグ公式サイトを参照。

3位：谷村海那（いわきFC）

生年月日：1998年3月5日（26歳）
市場価値の上昇額：50万ユーロ（約8000万円/250％UP）
市場価値の変動：20万ユーロ（約3200万円）→70万ユーロ（約1億1200万円）
2024リーグ戦成績：38試合18得点6アシスト

　いわきFCの谷村海那は、2024シーズンのJ2で38試合に出場して18得点6アシストを記録。市場価値は20万ユーロ（約3200万円）から70万ユーロ（約1億1200万円）に上昇した。

　谷村は2020年に国士舘大学から当時JFLだったいわきに加入。その年に5得点を記録してJ3昇格に貢献すると、2年目はJ3で6得点を記録した。J2に昇格して迎えた3年目は7得点を記録し、クラブの成長とともに自身も成長を続けてきた。

　そして4年目となる2024シーズン、キャリア初の2桁得点を達成するとともに、リーグ戦18得点でチームをけん引した。

　特に空中戦での強さは際立ち、181cmと決して大柄ではないながら、優れたフィジカルを武器にリーグ最多の7得点をヘディングで記録。シュート精度やポジショニングの巧みさが光り、多くの場面で決定的な仕事を果たした。

　いわきは12月3日に谷村の契約更新を発表し、2025シーズンもいわきでプレーすることが確実になった。JFLからキャリアをスタートさせた無名選手が市場価値1億円を超え、J1昇格を目指すいわきのエースに成長するというストーリーは、多くのファンに驚きと期待を抱かせるだろう。