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Jリーグ 3日前

「僕は活躍しに来た」横浜F・マリノス、遠野大弥から滲み出る野心。川崎F時代とは違う自分を「ここではちゃんと…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by 編集部

監督から課されたマスト条件。「僕自身が求められているのは…」

「ホーランド監督のサッカーは組織的ですし、『全員守備・全員攻撃で昨季の失点数を絶対に減らす』という強い意識で全員がいいキャンプを過ごしていると思います。

 僕自身が求められているのは、まずゴールのところ。『2ケタは期待している』と監督から言われましたし、それはマストだと考えています。

 あとはトランジションのところ。ボールを奪われた後の切り替えは自分のよさでもありますし、それを生かして攻守においてアグレッシブにやっていけたらと思っています」と彼は新天地でフィニッシャーとして異彩を放つつもりだ。

 確かに川崎F時代は4年間合計で10点とゴール数が少なすぎた。出場時間が短く、さらにポジションも4−2−3−1の両アウトサイドやインサイドハーフが中心で、ゴールまでの距離感が遠かったことも一因だろう。

 けれども、今季のマリノスではシャドウが主戦場となる。その位置にはヤン・マテウス、エウベル、天野純という能力の高い面々が陣取っているが、マテウスとエウベルはこれまで大外で仕掛ける役割が多く、インサイドというスペースのない状況下でいかにしてストロングを発揮するかやや苦労している様子。天野も1月22日の大分トリニータ戦には欠場していて、少し調整が遅れているように見受けられる。

 だからこそ、遠野にかかる期待はより一層、大きくなる。川崎F時代も中と外を柔軟に動きながらスペースに顔を出していくプレーを見せていた彼だけに、迅速に戦術に適応していくはずだ。

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