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Jリーグ 3日前

「僕は活躍しに来た」横浜F・マリノス、遠野大弥から滲み出る野心。川崎F時代とは違う自分を「ここではちゃんと…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by 編集部

川崎Fでコンスタントに出場も…

 彼は藤枝明誠高校出身のアタッカー。同期には今季、FC町田ゼルビアからアビスパ福岡に移籍した藤本一輝がいる。卒業後はJFLのHonda FC入りし、3シーズンを過ごす中、着実にゴールを重ね、瞬く間に存在感を示した。

 その逸材に目を付けたのが川崎F。2020年にJ1トップクラブに完全移籍を果たした彼は三笘薫、旗手怜央らと同期。だが、早くJリーグ経験を積み上げたい本人の意向もあって、同年は当時J2だった福岡に期限付き移籍で出ると、リーグ戦41試合に出場し11得点をマーク。華々しい結果を残し、能力の高さを強烈にアピールした。

 翌年からはようやく川崎Fの一員となり、2021年は27試合、2022年は31試合、2023年は30試合、2024年は35試合とコンスタントに出場機会を得た。ただ、基本的にはジョーカー的な役割がメインだった。本人の中では「もっと中心的なポジションでプレーしたい」という思いが年々強まっていったことに違いない。

 川崎Fでは複数のタイトル獲得など素晴らしい経験ができたが、あえて今回、同じ神奈川県のライバルクラブに赴く決断をした。ゆえに、本人の意欲も並々ならぬものがあるはずだ。

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