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Jリーグ 2日前

「僕は活躍しに来た」横浜F・マリノス、遠野大弥から滲み出る野心。川崎F時代とは違う自分を「ここではちゃんと…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by 編集部

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 横浜F・マリノスは昨年のリーグ戦を9位で終えたが、ブラジル人トリオをはじめとする攻撃陣は相変わらず脅威だ。そこに今季は遠野大弥という新たな戦力が加わった。川崎フロンターレで過ごした4年間で、自身の中に募っていった思いを胸に決断した移籍。新天地のライバルたちに負けまいと強い闘争心を見せている。(取材・文:元川悦子)

昨季は低迷。今季は復活へゼロからのスタート

遠野大弥
【写真:編集部】

 アンジェ・ポステコグルー監督体制だった2019年にJ1タイトルを獲得し、それからの5年間はコロナ禍の2020年(9位)を除いて2位か優勝という輝かしい成績を残してきた横浜F・マリノス。まさに名門というに相応しい時代を過ごしていたが、2024年は9位と急降下してしまった。

 同年はハリー・キューウェル新監督が就任したものの、なかなか結果が出ず、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝でも大敗。7月には指揮官交代という大ナタが振るわれ、ジョン・ハッチンソン暫定監督が昇格した。

 立て直しを図ったが、秋以降もACLエリート(ACLE)との掛け持ちによる疲弊、ケガ人続出などが重なり、J1上位進出はならなかった。失点数62という下から4番目の数字を記録するなど、シーズン通して攻守の安定に苦しんだ印象が強い。

 こうした中、迎えた2025年。マリノスは西野努新スポーツダイレクター(SD)とスティーブ・ホーランド新監督を招聘し、再スタートを切った。チェルシー時代はジョゼ・モウリーニョ監督、イングランド代表時代はガレス・サウスゲート監督の下で参謀役を務めた実績ある指揮官は3−4−2−1の新布陣を導入。宮崎キャンプで落とし込みを図っている。

 そのキーマンになりそうなのが、川崎フロンターレから今季赴いた遠野大弥だ。

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