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「必ずしもそれが正解ではない」鈴木優磨の言葉が持つ意味。鹿島アントラーズがミス連発で4失点「鬼さんの川崎の時と比べたら…」

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鹿島アントラーズFW鈴木優磨
【写真:編集部】

「練習だと思ってやるな!」鈴木優磨の真意は…

 鹿島アントラーズは宮崎キャンプ最終日となった25日にファジアーノ岡山と練習試合(45分×4本)を行い、3-4で敗れた。主力組が出場した1本目はミスから失点するなど、主力組が出場した60分までに4失点を喫した。鬼木達監督が落とし込むサッカーを結果へと結び付けていくためには、足りない要素があることを露呈している。

 

 2月15日の開幕メンバーの骨格は見えてきたが、まだ確定的とは言えない部分も大きい。1本目は2トップの一角にレオ・セアラ、右MFには荒木遼太郎、センターバックにキム・テヒョンと新加入選手が入り、既存の選手たちとの化学反応を試している段階だろう。

 既存の選手たちも、鬼木監督の下で新たなトライをしている。止める、蹴るの技術の向上に始まり、縦パスを入れる、受けるタイミング、スペースの作り方や突き方など、既成概念を取っ払い、新たなエッセンスを叩き込んでいる最中だ。

 そうした作業の最中に行われた岡山戦では、いびつな現状が見て取れた。最終ラインからつなごうとするあまり、岡山のプレッシングの餌食に。自陣で何度もボールを失い、劣勢が続いた。

 相手のCKの直前、こんな声が飛んだ。

「練習だと思ってやるな!」

 声の主は鈴木優磨である。ここまで練習で新たなスタイルに取り組んできた鹿島だったが、それをそのまま練習試合で表現するだけではいけないと気付かせる言葉だった。試合後に鈴木優磨はこう話している。

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