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お金の無駄遣い…。チェルシー冬の大失敗補強6人。タイトル獲得の陰で活躍できなかった男たち

シリーズ:冬の大失敗補強 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ルーカス・ピアソン(ブラジル)

ルーカス・ピアソン
【写真:Getty Images】

生年月日:1994年1月20日
移籍金:750万ユーロ(約12億円)
通算成績:3試合0得点2アシスト

 ルーカス・ピアソンのチェルシー移籍はチームとしても、選手個人としても失敗だったと言わざるを得ない。

 ブラジルの年代別代表で出場試合数よりも多くの得点を決めるなど、同選手はプロデビュー以前からサッカー王国期待の神童として注目を集めていた。2011年冬、当時17歳でチェルシーへの移籍が決定。それまで所属していたサンパウロには750万ユーロ(約12億円)と、シニアデビューをしていない選手には異例となる高額な移籍金が支払われた。

 1年後にトップチームの試合に出場できる資格を得ると、2012/13シーズンにプレミアリーグデビュー。公式戦3試合に出場し、2つのアシストを記録した。

 しかし、ピアソンは2012/13シーズン以降にチェルシーのトップチームでプレーすることはなかった。出場機会を得るためにマラガやフィテッセ、フランクフルト、フラムなど計7つのクラブに期限付き移籍。どのクラブでもある程度の結果を残したが、チェルシーで居場所を確保できるほどのパフォーマンスではなく、他のクラブから完全移籍での関心もなかった。

 結果的にピアソンは26歳となった2021年1月までチェルシーに籍を置いていたが、全く戦力になることなくブラガへとフリートランスファーで移籍。今シーズンからはポルトガルのAVSフトゥボルに活躍の場を移しており、かつての神童の名前を聞く機会はほとんどなくなった。

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【了】
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