MF:ケヴィン・デ・ブルイネ(ベルギー代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1991年6月28日
移籍金:800万ユーロ(約12.8億円)
通算成績:9試合0得点1アシスト
ケヴィン・デ・ブルイネはチェルシーの将来を担う存在になるはずだった。
17歳でゲンクのトップチームの一員となったデ・ブルイネは、2010/11シーズンにリーグ戦でプレーオフ合わせて5得点16アシストを記録。当時からチャンスメイクの質はベルギー国内で群を抜いており、ロメル・ルカクやティボー・クルトワら若いベルギー人選手を立て続けに獲得していたチェルシーが、2012年冬の移籍市場で保有権を確保した。
ゲンクとブレーメンへの武者修行の期間を経て、デ・ブルイネは2013/14シーズンにチェルシーへ復帰。ようやくポジション争いに挑むチャンスを得ると、同シーズンにチェルシーの監督に再任したジョゼ・モウリーニョの元、ハル・シティとの開幕戦で先発。マンチェスター・ユナイテッドとの第3節でもスタメンに抜擢した。
出場時のパフォーマンスは決して悪いものではなかったが、シーズン開幕後の8月28日にクラブがウィリアンを獲得してからは出場機会が激減。同選手が加入してからの先発の機会はリーグカップ3試合のみで、2014年冬の移籍市場で出場機会を求めてヴォルフスブルクへと完全移籍した。
放出した際の金額は獲得時の3倍近い2200万ユーロ(約35.2億円)とビジネス面では成功したと言える。しかし、のちのヴォルフスブルクやマンチェスター・シティでの圧倒的な活躍を見ると、逃した魚は大きく、わずか半年での放出の判断は早すぎたのかもしれない。