サッカー最新ニュース
暦が1月となり、冬の移籍市場が開幕した。この時期は各クラブが勝負の後半戦に向けて課題克服や戦力を整えるために補強に動いている。どちらかというと即戦力の補強がメインとなるこの時期の移籍市場だが、期待通りの活躍が保証されているわけではない。今回は、過去にチェルシーが冬に獲得した選手で、失敗に終わった例を紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)
FW:フェルナンド・トーレス(元スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1984年3月20日
移籍金:5850万ユーロ(約93.6億円)
通算成績:172試合45得点29アシスト
フェルナンド・トーレスの獲得は、当時のクラブ記録である5850万ユーロ(約93.6億円)という規格外の移籍金や成績を総合的に見て、チェルシー史上最悪の補強のひとつだ。
2011年冬にリバプールからチェルシーに移籍するまでのトーレスはハイペースで得点を重ねていた。アトレティコ・マドリードでブレイクしたのが2002/03シーズン。そこからチェルシーに移籍するまで8シーズン連続でリーグ戦2桁ゴールを記録。スペイン代表でもユーロ2008(欧州選手権)決勝でゴールを決め、優勝に貢献した。
しかし、チェルシーでは一度もリーグ戦で2桁ゴールを決めることができず(2010/11シーズンはリバプール(9)とチェルシー(1)合わせて2桁ゴール)、プレミアリーグでは110試合で20ゴールに留まった。102試合で65ゴールを決めていたリバプール時代からは3分の1以下に減少している。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)初優勝を果たした2011/12シーズンは、バルセロナとの準決勝2ndレグでファイナル行きを決めるゴールを決めるなど、要所で重要な得点を決めたこともあった。しかし、加入当初の期待値を踏まえると、この結果では物足りない。一度もエースと呼べる存在になることなく、2015年1月に100万ユーロ(約1.4億円)の移籍金で去った。