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元オランダ代表のレジェンドが上田綺世に触れる
ACミランが関心を強めるフェイエノールトのFWサンティアゴ・ヒメネスの移籍話が加熱するなか、元オランダ代表のファン・デル・ファールト氏とピエール・ファン・ホーイドンク氏が、フェイエノールトのストライカー事情について言及している。オランダメディア『VP』が、現地時間27日に報じた。
フェイエノールトのエースとして君臨している23歳のヒメネス。サッカー日本代表FW上田綺世を上回る地位を築いており、昨季は公式戦41試合の出場で26ゴールを記録すると、今季はけがで離脱期間があったものの、公式戦18試合で15ゴールをマークしている。そんなメキシコ代表ストライカーには、昨夏にもミランからの関心が伝えられていたが、今冬の移籍市場でも再燃。すでにミランはヒメネスと個人条件で合意に達しているという。
しかし、今冬に全く売る気のないフェイエノールトとミランの交渉は難航。1度目の3000万ユーロ(約48億円)のオファーは、すでに拒否。今後、4500万ユーロ(約72億円)を希望しているフェイエノールトに向けて、ミランは4000万ユーロ(約64億円)を再度提示する意向だとこれまでに伝えられている。
そんな状況に、オランダのトーク番組『Studio Voetbal』に出演したファン・デル・ファールト氏は、「どこかのクラブが4000万ユーロ(約64億円)を払いたいのなら、私がフェイエノールトの立場だったらすぐにでも売却するだろう」と話し、「最近の2、3試合は良い状態にあるが、彼は、我々が思っているほど良い選手ではない」とヒメネスに対する自身の見解を示した。
一方で、ピエール・ファン・ホーイドンク氏は「そうなると、フェイエノールトは即戦力の代役を獲得しなければならない。そうしないと、(リーグ戦で)1位や2位をここから目指すことは難しい。ウエダと(フリアン・)カランサでは、チャンピオンズリーグでさらに勝ち進むこともできない」と反対の意見を示した。
しかし、ファン・デル・ファールト氏は「ウエダはオランダのリーグで価値を発揮している」と上田を評価していることを明らかにしたが、ファン・ホーイドンク氏は、「4000万ユーロ(約64億円)は、確かに大金だが、現在のフェイエノールトのメンバーには、クラブをエールディビジの2位に押し上げられるストライカーは存在しない」と語り、ヒメネスの退団後は後任を補強するべきだと強調した。なお、フェイエノールトはエールディビジで現在4位に位置。UEFAチャンピオンズリーグのリーグ・フェーズでは11位につけている。
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