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サッカー選手のバリューを表す指標のひとつである「市場価値」は、時代によって大きく変動する。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出した金額をもとに、日本人選手の歴代最高市場価値ランキングを紹介する。今回はMF編。※価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。市場価値は1月26日現在。
10位:中村俊輔
生年月日:1978年6月24日
最高市場価値:900万ユーロ(約14.4億円)
更新日:2007年9月20日(当時29歳)
日本サッカー界を代表するレフティー・中村俊輔は、スコットランドのセルティックに在籍していた2007年に市場価値が900万ユーロ(約14.4億円)に達した。日本人MFとして歴代10位の記録である。
横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)でプロデビューした中村は、21歳だった2000年にサッカー日本代表デビューを果たし、同年にJリーグ最優秀選手賞を受賞。2002年にはFIFAワールドカップの代表メンバー選考で落選するものの、イタリアのレッジーナに移籍金200万ユーロ(約3.2億円)で加入し、欧州挑戦を果たした。。
その後、市場価値は2004年に500万ユーロ(約8億円)まで上昇したが、出場機会に恵まれない時期もあり、2005年には200万ユーロまで下落した。
それでも、2005年に移籍金420万ユーロ(約6.7億円)でセルティックに加入すると、2005/06シーズンにスコットランド1部リーグとカップ戦の2冠達成に貢献。翌2006/07シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でマンチェスター・ユナイテッドを相手に直接FKを決めるなどの活躍を見せ、スコットランドで年間最優秀選手賞を受賞。2007年9月に市場価値が自己最高の900万ユーロに達した。
セルティックでレジェンドとなった中村は、2009年夏に契約満了を迎え、スペインのエスパニョールに加入。しかしラ・リーガでは適応に苦しみ、2010年2月に移籍金120万ユーロ(約1.9億円)で古巣の横浜FMに復帰し、ヨーロッパでのキャリアに幕を下ろした。
中村は日本に復帰したとき、すでに31歳となっており、市場価値は減少を続けた。それでも、2013年には自身2度目のJリーグ年間最優秀選手賞を受賞するなど、長く第一線で活躍を続けた。