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Jリーグ 3日前

直接対戦はないが…。見木友哉はなぜ金明輝のサッカーに惹かれたのか。アビスパ福岡移籍の真実「そのときに…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

福岡の「11番」が新シーズンにこだわるポイントは?

「昨年はヴェルディの中心として4ゴール2アシストを記録。ドリブル、パス、セットプレーの質も高く、走行距離やスプリント、ボール奪取、タックル数などでリーグ上位に入った走攻守を兼ね備えた選手です」

 Jリーグの公式ホームページ上で公表されている全選手のスタッツで、見木はデュエル勝利総数で11位、タックル総数で同タイ、非ポゼッション時の走行距離の項目で12位にそれぞれランクされた。それでも、新体制発表会で今シーズンの目標を問われるコーナーで、スーツ姿の見木は「10ゴール」と掲げた。

「正直、10ゴール10アシストと書こうか迷いましたけど、自分が10ゴールをクリアすれば、それだけチームを上位に導けると思うので。ゴールの取り方に関していろいろありますけど、華麗なゴールだけじゃなく泥臭くても1点は1点なので、そういうゴールもどんどん積み重ねていきたい」

 昨シーズンの福岡の総得点33は20クラブ中でもっとも少なく、トップの広島の72の半分以下だった。極端な得点力不足を解消させれば、その分だけ金監督が掲げる「最低でも6位以上で、かつタイトルを狙う」という目標にも近づく。得点に絡む仕事に加えて、見木はこんな目標も自らに課している。

「世間がもっとも評価するのがゴールとアシストですけど、それだけではないところでももちろん貢献できる。シーズンを通してフル稼働して、走行距離もそうですし、攻撃の起点としても、チャンスメイクのところにしても、すべてにおいて高いクオリティーをこのチームで発揮していきたい」

 やはり最後は「フル稼働」にこだわる。背番号を「責任もあって、そんなに簡単につけられるものではない」と位置づける「11番」にした見木は「この決断を正解にしなければ、ヴェルディのためにもならない」と自らに言い聞かせながら、初めて直接指導を受ける金氏のイズムを貪欲に吸収していく。

(取材・文:藤江直人)

 
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