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東京ヴェルディは昨年12月、見木友哉が2025シーズンよりアビスパ福岡へ完全移籍することを発表した。福岡の新指揮官に就任する金明輝氏に対し、見木はサッカー観に畏怖を覚えていた。かねて憧れていた戦術家を追い、「11番」は新シーズンを前に確かな決意を表明した。(取材・文:藤江直人)
東京ヴェルディの背番号「10」がアビスパ福岡へ
オフに成立した移籍のなかで、大きなサプライズを伴った契約のひとつだったといっていい。昇格組の東京ヴェルディで「10番」を託され、26歳にして初めて経験するJ1の舞台で、中盤の2列目やボランチでチーム2位タイの37試合に出場。リーグ6位躍進に大きく貢献した見木友哉のアビスパ福岡への完全移籍だ。
見木の加入が発表されたのは昨年12月16日。サガン鳥栖監督時代におよんだ複数のパワーハラスメント行為が再び問題視され、物議を醸していた金明輝新監督の就任会見が行われた日であり、同席した柳田伸明チーム強化部長が見木の移籍決定を引き合いに出しながらこう語っている。
「ヴェルディの中心で活躍していた『10番』の選手が、福岡を新天地として選んでくれた。みんなが金明輝監督の就任を待ち遠しく感じている、ひとつの証明になったのではないかと思う」
見木自身も移籍を決めた最大にして唯一の理由として、金新監督の存在をあげている。