DF:ベン・デイビス(イングランド国籍)
生年月日:1995年8月11日
移籍金:180万ユーロ(約2.9億円)
通算成績:0試合0ゴール0アシスト
デッドラインデー(移籍市場最終日)に決まったその移籍は、失敗補強の1つとして考えられている。
DFベン・デイビスは、2021年2月にリバプールに加入した。プレストンの下部組織で育った同選手は、17歳でトップチームデビュー。その後はイングランド下部リーグで複数のクラブへの期限付き移籍で経験を積み、2017/18シーズンにプレストンに復帰を果たした。
その2017/18シーズンはリーグ戦34試合に出場し、クラブの年間最優秀若手選手賞を受賞。翌2018/19シーズンにはクラブの年間最優秀選手賞とサー・トム・フィニー年間最優秀選手賞も受賞し、サッカー界では貴重な左利きセンターバックということも相まって着実に評価を高めていた。
そんなデイビスをリバプールが獲得した背景には、最終ラインで負傷者が続出し、台所事情が苦しくなっていたことが挙げられる。
2021/22シーズンのレッズは主力DFであるフィルジル・ファン・ダイク、ジョー・ゴメスが長期離脱。さらに、追い打ちをかけるようにジョエル・マティプやファビーニョも負傷し、ユルゲン・クロップ監督は一時的にMFジョーダン・ヘンダーソンを最終ラインに配置するなど限界的なやりくりを強いられることに。そのため、クラブは冬の移籍市場最終盤でデイヴィスとDFオザン・カバクの獲得に踏み切った。
しかし、いざ蓋を開けてみると、緊急補強ということもあってかデイビスには期待されたほどの出番は訪れず。彼がプレミアリーグの舞台でプレーすることは無かった。
翌シーズンにチャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッドに期限付き移籍し、2022年7月にレンジャーズ(スコットランド)へ完全移籍。デイヴィスのリバプール在籍期間は、実質的にわずか半年あまりとなってしまった。