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お金の無駄遣い…。リバプール、冬の大失敗補強6人。アンフィールドで輝けなかった男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:マルコ・グルイッチ(セルビア代表)

マルコ・グルイッチ
【写真:Getty Images】

生年月日:1996年4月13日
移籍金:700万ユーロ(約11.2億円)
通算成績:16試合1ゴール1アシスト

 2015/16シーズン、序盤戦から不振にあえいでいたリバプールは10月にブレンダン・ロジャース監督を解任した。後任監督にはドイツで高い評価を獲得していたユルゲン・クロップが就任。多くのサッカーファンがご存じの通り、この監督交代がリバプールというクラブをさらなる高みへ引き上げるきっかけになる。

 黄金期を築いたクロップ政権にとって、2015/16シーズンの冬の移籍市場が最初の補強の場となった。その記念すべき補強第1号となったのがMFマルコ・グルイッチである。身長191cmと中盤の選手としては並外れた高さを持つ選手で、恵まれた体格を活かしたプレーや精度の高いパスが印象深い。

 同選手はセルビアのレッドスター(ツルヴェナ・ズヴェズダ)からリバプールに加入したが、2015/16シーズンはそのままレッドスター(期限付き移籍)でプレー。2016/17シーズンが実質的なデビューシーズンとなった。

 2016/17シーズンの第2節バーンリー戦でリーグ初出場を果たしたものの、その後は基本的にはベンチを温める試合が殆ど。12月にハムストリングを負傷し、最終的にリーグ戦は5試合の出場にとどまった。

 デビューシーズンでつまづいたグルイッチはリバプールで定位置確保に苦しみ、その後は期限付き移籍を繰り返すことになる。2017/18シーズンの冬の移籍市場でチャンピオンシップのカーディフ・シティに期限付き移籍を選択すると、翌年はヘルタ・ベルリン(ドイツ)へ、2020年にはポルト(ポルトガル)へ期限付き移籍している。

 最終的に2021年夏にポルトへの完全移籍が発表されたことで、リバプールでのグルイッチの挑戦は幕を閉じた。

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