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冬の移籍市場で久々にビッグディールが成立した。全くの無名の存在ながら、ナポリ加入1年目でスクデット獲得に大きく貢献したフヴィチャ・クヴァラツヘリアが、フランスの強豪パリ・サンジェルマンに電撃移籍した。昨夏にも移籍の志願があったというが、このタイミングでの移籍成立の背景にはある選手の台頭も影響している。(文:佐藤徳和)
1月の移籍市場では珍しいビッグディールの誕生
【写真:Getty Images】
フヴィチャ・クヴァラツヘリアとナポリの夢物語が幕を閉じた。
1月17日、クヴァラツヘリアが、パリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍することが正式に決まった。PSGとは2029年6月30日までの契約で、年俸は900万ユーロ(約14億4000万円)から1000万ユーロ(約16億円)と報じられている。
移籍金は7000万ユーロ(約116億円)とされている。ビッグディールの成立が珍しい冬のマーケットにおいては、フィリッペ・コウチーニョ(1億3500万ユーロ=約216億円)、エンソ・フェルナンデス(1億2100万ユーロ=約194億円)に次ぐ、歴代5番目の高額移籍となった。
ジョージア代表FWの移籍が発覚したのは11日、セリエA第20節ヴェローナ戦前のアントニオ・コンテ監督の記者会見での一幕だった。
「クヴァラはクラブに移籍を希望することを申し出た。私も彼と話をしたが、彼自身がこの決断を認めた。大きな失望を感じている。私は半年間、彼がプロジェクトの中心にいると感じられるよう努力し、重要なことを達成できる可能性を示そうとしてきたからだ」
さらに、「契約更新が予定されていたが、振り出しに戻ってしまった。私が双方を説得して共に前に進むのに、十分に効果的ではなかったということだ」と、契約更新の失敗に悔しさを覗かせた。