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Jリーグ 5日前

「もうムリや…」柿谷曜一朗がプレーを楽しめなくなった深い理由。「これサッカーちゃうやん」の言葉に隠された真意【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

柿谷が今後に描く青写真

 もちろん時代が変わればサッカーも変わるから、どの選手も新たなものに適応する努力を続けなければいけない。長友佑都や家長昭博、永井謙佑らは30代後半になってもそれができているから、今も試合に出続けている。

 柿谷もそうなろうと全力で取り組み、トライを繰り返したが、やはり「自分は自分だ」というプライドがどこかにあったのかもしれない。やはりこの男は“絶滅危惧種”なのだ。そういう柿谷をもう少し長く見ていたかったというのは、筆者のみならず、多くの人々の共通する思いのはずだ。

 ただ、柿谷はプロ選手を退いても、サッカー文化人としていろんな場面で人々を魅了するプレーを見せるつもりだ。近い将来には豪華引退試合を実施すべく、青写真も描いているという。

「僕の引退試合は柿谷曜一朗レジェンド対フレンドという形にはしない。大阪ダービーでやります。セレッソは俺と乾(貴士)君、キヨ(清武弘嗣)、(香川)真司君が出て、ボランチにヤットさん(遠藤保仁)を入れるとか(笑)。2トップが俺と宇佐美(貴史)で、ガンバの2トップが家長君と本田圭佑君にするとか。言ってるだけですけどね(笑)」

 興味深いアイディアがパッと浮かぶところも柿谷の魅力。選手時代の苦しみや挫折も糧にして、また違った形でサッカーを盛り上げてほしい。新たな人生を心からエンジョイする彼の姿を心待ちにしたいものである。

(取材・文:元川悦子)

 
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