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宮崎でキャンプを張るセレッソ大阪は23日、宮崎市内でトレーニングを行った。初日だった前日に続いて強度の高いメニューに加え、翌日に控える徳島ヴォルティスとの練習試合に向けて、ビルドアップの形も確認。今季からアーサー・パパス監督が率いるチームの骨格が見えてきた。(取材・文:加藤健一【宮崎】)
「しっかり戦えるチームを」“ボス”がチームに要求するものは…
23日は2部練習が行われ、午後の部は1時間弱で全体練習が終わった。パパス監督やラファエル・ナポリヘッドコーチからは合間で具体的な指示が飛ぶ。時間としては短いが、前日に続いて無駄な時間の少ない、密度の濃いトレーニングが行われた。
「活気よく、本当に雰囲気も良く、なおかつ緊張感がある」と話すのは加入2年目の登里享平。フィジカル色の強いメニューでは選手たちも盛り上げる声や笑顔も出るが、実践的なメニューになると選手たちはスタッフ陣の声に耳を傾ける。登里は「今までの経験としても、メリハリは大事なことになる。結構あやふやな部分も今まで経験してきたが、(今のチームは求められるものが)はっきりしている」と語っている。
指揮官はチームが「ファミリー」であることを強調し、選手たちにピッチ内外で規律を守ることを求める。それは、シーズンを通して「ボス」が志向するスタイルを貫くために必要なことでもある。
「ボールを軸に、しっかり戦えるチームを目指している。得点につながるようなプレーを増やしたいし、ボールを持っていないときはすぐに奪い返せるように、しっかりとハイプレスをかけて奪いに行く。こういうスタイルなので、とてもハードワークが必要になる」
30周年だった昨季をリーグ戦10位という結果で終えたセレッソは、どうしたらタイトルを獲得することができるのか。川崎フロンターレでタイトルを獲ってきた登里は、その難しさも、何が必要なのかも熟知している。